生成AIとフィジカルAI WGを開催しました!(第5回・8月)

生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ

2026年8月17日(月)、Zoomにて「生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ」(第5回)を開催しました。

これまでの議論を振り返ったうえで、フィジカルAIの社会実装に向けて、民間・現場に求められる役割について意見を交わしました。

■ これまでの振り返り

第1回〜第3回では、RobiZyのフィジカルAIのビジョン・ミッションを整理し、時代背景や国の方向性、農業・インフラ・医療・福祉・産業・物流などの分野別ロードマップを共有してきました。第4回では、進行中のプロジェクトの共有と、参加者からの事例紹介を行いました。

■ 社会実装を進めるための課題

国のロボット戦略や政策提言を、実際の導入台数や事業へとつなげるためには、現場の課題を掘り起こし、データ化し、企業・研究者のチームをつくって、開発・実証から大規模導入・横展開まで一気通貫で進める民間側の役割が重要になる、という視点が共有されました。

日本の強みとしては、現場に眠る「暗黙知」を、AIやロボットが扱える資産に変えていくことが鍵になるとされました。一方で、次のような課題(ボトルネック)が挙げられました。

  • 資金やプロジェクトが省庁・業界ごとに分断されていること
  • 実証で止まり、有償での導入や量産に進まないこと
  • データの所有権・営業秘密・利用条件が整っていないこと
  • 大量導入の「最初の買い手(ファーストバイヤー)」が不在であること
  • 現場・AI・ロボット・安全・事業を統合できる人材が不足していること

■ 参加者からの意見

参加者からは、それぞれの立場から次のような意見が出されました。

  • 助成金や件数を目標にした進め方だけでは競争力が育たない。現場で使いながら失敗を重ねることが重要で、最初の一歩を支援した後は市場競争に委ねるべきではないか。
  • フィジカルAIの誤りが起きたときの責任の所在(メーカー、プログラマーなど)の整理が、普及の前提条件になる。
  • ロボット対応の技術者育成として、操作体験や安全性の研修、生成AIの研修を広げており、フィジカルAIのプロジェクトを推進できるプロジェクトマネージャーの育成に、RobiZyとの協業を期待したい。
  • 国産ヒューマノイドの量産が視野に入るなか、開発人材だけでなく、現場での運用・評価・テストを担う人材の確保が次の課題になる。
  • RobiZyが会員企業の総合力を生かしてフィジカルAIに何を提供できるのかを、モックアップや展示物で「見える化」し、展示会やシンポジウムで示してはどうか。
  • 技術論より先に、「どの現場課題を解決するか」を明確にすべきで、部会と連携して、特定の地域の具体的な課題に焦点を当てた取り組みが重要である。

■ 今後に向けて

次回のワーキンググループでは、「現場データ戦略」をテーマに、さらに掘り下げた議論を予定しています。

RobiZyでは、部会とも連携しながら、課題起点のフィジカルAIプロジェクトの具体化を進めていきます。