総会・シンポジウムを開催しました!

2025年9月1日、東京大学 弥生講堂にて「RobiZy総会・シンポジウム〜ロボットの社会実装について語る〜」を開催しました。

東京大学名誉教授の佐藤知正理事長による基調講演をはじめ、日本ロボット工業会・産総研・TISなど各界の有識者による講演・事例発表が行われ、サービスロボットの最新動向から具体的な社会実装事例まで幅広く議論されました。

各部会長による活動報告や展示ブースでの企業交流も実施され、シンポジウム後の懇親会を含めた一日を通じて、ロボット業界を横断する活発な情報交換と連携の場となりました。

<第1部:第8回RobiZy総会>

13時30分より、RobiZy正会員を対象とした第8回総会を開催しました。2024年度の決算・事業報告および2025年度の予算・事業計画についてご報告し、会員の皆様とRobiZyの現状と今後の方向性を共有しました。

 

<第2部:総会シンポジウム>

伊藤副理事長の開会挨拶に続き、充実したプログラムが展開されました。

 

■ 基調講演:佐藤 知正 氏(RobiZy理事長・東京大学名誉教授)

「サービスロボットの罠を克服する戦略と手段〜生成AIとの付き合い方〜」と題した基調講演では、中国・米国と比較した日本のサービスロボット普及の現状と課題が率直に語られました。「高コスト・機能不足という"罠"から抜け出すには、ユーザー開拓(出口)から逆算してロボット開発(入口)に走る"逆走プロジェクト"が不可欠」というメッセージは、開発者・事業者双方に強く刺さる内容でした。生成AIをロボット社会実装にどう活かすかという視点も提示され、会場からは活発な反応がありました。

 

■ 特別講演①:冨士原 寛 氏(一般社団法人日本ロボット工業会 専務理事・RobiZy理事)

「ロボット産業におけるトレンドと未来への展望」として、国際ロボット連盟による最新のロボット産業動向を概説。さらに日本ロボット工業会が2025年6月に公表した「ロボット産業ビジョン2050」の要点を紹介し、業界全体の中長期的な方向性を示しました。

 

■ 特別講演②:西垣戸 貴臣 氏(ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会 事務局次長)

ロボットフレンドリー推進・普及・標準化・情報発信など、RRI(ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会)が取り組む幅広い施策を紹介。業界横断の連携推進に向けた取り組みが改めて共有されました。

 

■ 事例発表①:柴田 崇徳 氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所・RobiZy顧問)

「アザラシ型ロボット・パロの救急から終末期医療での国際的社会実装と、宇宙・防災・防衛分野への応用」と題した発表では、PAROが海外で医療機器、日本で介護テクノロジーの選定機器として認定された経緯と、救急・急性期から終末期まで活用されている実績が報告されました。さらに宇宙長期探査や防災・防衛分野への「デュアル・ユース」展開という新たな可能性も提示され、社会実装の幅広さに会場から驚きの声が上がりました。

 

■ 事例発表②:油谷 実紀 氏(TIS株式会社・RobiZy会員)

「サービスロボットインテグレーションの取組み」として、複数業務・複数機種のサービスロボットを同時導入した事例を紹介。人とロボットが共生する社会の近未来像まで踏み込んだ内容で、大手SIerとしての実践知が凝縮された発表となりました。

 

■ RobiZy会員取組紹介:北河 博康 氏(株式会社MOGITATe 代表・RobiZy創設者・特別顧問)

「RobiZyの軌跡と未来 〜"はみ出し者"が世界を変える!〜」では、RobiZy創設の経緯から現在の活動、そして未来への展望が語られました。創設者自身の言葉で語られるRobiZyの原点は、新規メンバーにとっても既存メンバーにとっても、改めて組織への理解を深める機会となりました。

 

■ 部会紹介・活動報告 農林水産部会、宇宙部会、フードビジネス部会、製造・構内物流部会、医療・介護・ヘルスケア部会、災害・防災DX部会、社会実装・地方創生部会の各部会長より、活動状況とプロジェクト創出事例が紹介されました。またRobiZyエバンジェリストからはユーザーサロン会・商談会の活動報告も行われ、RobiZyの多彩な活動が会場全体で共有されました。

 

■ 展示ブース 会場の弥生講堂内には複数の企業・団体による展示ブースが設けられ、ロボットの実機展示やパンフレット配布が行われました。講演の合間や休憩時間には参加者が各ブースを訪れ、担当者と直接対話する姿が多く見られ、活発な情報交換の場となりました。

 

<第3部:懇親会>

懇親会では、100名を超える参加者が和やかな雰囲気の中で交流し、シンポジウムで生まれた関心や議論をさらに深める時間となりました。異業種・異分野の参加者が入り混じる懇親会ならではの出会いも数多く生まれたようです。

 

RobiZyは今後も「ロボットの社会実装」をテーマに、業界横断の知見と連携を生み出すイベントを継続してまいります。次回のシンポジウムや各種イベントへのご参加を、ぜひお待ちしております。