生成AIとフィジカルAI WGを開催しました!(第1回・4月)

 

2026年4月27日(月)、Zoomにて「生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ」の第1回を開催しました。

RobiZy理事長・東京大学名誉教授の佐藤知正氏、伊藤副理事長、エバンジェリストの竹内雄司氏を中心に、今まさに動き始めたフィジカルAI時代の全体像を俯瞰する濃密な回となりました。

 

■ 産業構造を根底から変える「フィジカルAI」の波

フィジカルAI市場は2025年の52億ドルから2034年には685億ドル規模に急成長すると予測されています。生成AIが「考え」、ロボットが「動く」——その融合が現実のものになりつつある今、産業構造が根底から変わる時代に突入していることが改めて共有されました。

近い将来に実用化が見込まれるヒューマノイドロボットは、清掃・設備管理・警備・ビル管理といった現場業務や、工場での間接作業・立ち上げ補助などの領域から活躍の場を広げていく見通しです。コスト面でも、1台あたり5年間で年間200万円程度の試算となり、人件費との比較において現実的な導入検討が始まっています。

 

■ 世界のヒューマノイドロボット、最前線

世界の主要プレイヤーの動向も詳しく取り上げられました。

Amazonと連携し物流倉庫でパイロット運用を進めるアジリティロボティクスの「Digit」、Google DeepMindの基盤モデル統合で高い認知能力を実現し1台が習得したスキルを全機に即時展開できるボストンダイナミクスの「Atlas」(2026年出荷枠はすでに満枠)、そして約200万円という圧倒的なコスト優位性で2025年に世界トップの出荷台数を記録した中国・ユニツリーの「G1」——各社のアプローチの違いと、そこから見えてくる市場競争の構図が議論されました。

 

■ 日本政府も動いた——7700億円・3800億円の大型投資

政策面でも重要な動きが共有されました。内閣府によるフィジカルAIへの7700億円・3年間の大型投資、そして介護・製造・物流など16分野を対象とした3800億円規模のAIロボティクス戦略支援。日本政府がフィジカルAIを国家的優先課題と位置づけていることが、具体的な数字とともに浮き彫りになりました。

この政策動向が、今後のRobiZyの活動方針にも大きく関わってくることは言うまでもありません。詳細は次回以降の回で深掘りしていく予定です。

 

■ ロボットは「コンテンツ産業」へ——RobiZyが目指す方向

議論のなかで特に印象的だったのは、ロボット産業をコンテンツ産業として捉えるという視点です。日本の製造現場に蓄積された熟練ノウハウをAIが学習・再現していく世界では、そのデータ自体が競争力の源泉になります。ハードウェアだけでなく、教育・メンテナンス・保険・金融・リスクアセスメントまでを包括したプラットフォーム化の構想も語られ、ロボット産業の裾野の広さを改めて感じさせる回となりました。

こうした構想の一端は、近く実際の形で公開予定です。RobiZyは6月25日26日インテックス大阪で開催予定の関西ロボットワールドで実証デモを発表する予定で、議論してきたフィジカルAIの社会実装イメージを現地でご覧いただける機会となります。詳細は改めてお知らせしますので、ぜひご注目ください。

 

次回は5月18日(月)に開催します!ご興味のある方は是非ご参加ください。

本WGはRobiZyメンバー(ユーザーサロンメンバー・正会員・特別会員)がオブザーバー参加できます。毎月開催中ですので、ご関心のある方はぜひ次回のご参加をご検討ください。参加方法はRobiZyメンバー向けSlackチャンネルをご確認ください。