生成AIとフィジカルAIWGを開催しました!(第2回・5月)

2026年5月18日(月)、Zoomにて「生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ」を開催しました。

RobiZy理事長・東京大学名誉教授の佐藤知正氏を中心に、今回も生成AIとフィジカルAIの未来について深い議論が展開されました。

 

■ RobiZyの原点と、フィジカルAIが目指す世界

佐藤先生より、RobiZy設立(2017年)の理念から現在のフィジカルAI展開までの文脈が改めて共有されました。「21世紀をロボットの世紀にする」というビジョンのもと、かつての自動車産業のように、ロボットが広く一般に普及する時代をどう実現するか——その問いが議論の出発点となりました。

産業用ロボットが「高精度・高信頼性」の作業を担う一方で、フィジカルAI=ヒューマノイドロボットが担うのは、人が今まで当たり前にこなしてきた「ラフ作業」や「間接作業」だという整理は、参加者の視点を大きく整理するものでした。工場での立ち上げ補助・部品供給・清掃といった支援業務こそが、当面の主戦場になるという見立てです。

 

■ 生成AIは「三方よし」を実現するツール

生成AIの役割についても議論が深まりました。単なる情報処理ツールにとどまらず、ユーザー・SIer・ロボットメーカーそれぞれの利益を同時に成立させるシステムインテグレーションの手段として機能しうるという視点は、業界全体の構造を変える可能性を示すものです。日本のものづくりノウハウや改善活動との親和性が高い点も、日本ならではの強みとして指摘されました。

 

■ ロボット産業は「コンテンツ産業」になる

今回の議論の中でも特に注目を集めたのが、「ロボット産業のコンテンツ産業化」という視点です。溶接・塗装・組立といった熟練作業のノウハウが、ロボットの動作データとして価値あるコンテンツになる時代が来る——そのような世界観が語られました。さらに、製造ノウハウのゲーム化による人材育成という切り口は、産業×エンターテインメントという新たな可能性を感じさせるものでした。

 

■ 宇宙・月面から家庭まで——広がる活用の射程

参加者からは、通信が不安定な月面や宇宙空間でのフィジカルAI活用、デジタルツインを含めた環境設計の重要性、AIエージェントの商業化に向けた新たなビジネスモデルの出現予測など、多彩な視点が飛び出しました。工場から家庭へ、地球から宇宙へと広がるロボット活用の射程の広さが、改めて浮かび上がった回となりました。

 

次回は6月22日(月)15時より開催予定です。

RobiZyメンバー(ユーザーサロンメンバー・正会員・特別会員)はオブザーバー参加が可能です。参加方法はRobiZyメンバー向けSlackチャンネルをご確認ください。