生成AIとフィジカルAI WGを開催しました!(第4回・7月)

2026年7月21日(火)、Zoomにて「生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ」(第4回)を開催しました。今回は、RobiZyで進めている(種まき中の)フィジカルAIプロジェクトの共有と、参加者からの事例紹介・意見交換を行いました。
■ オープニング
冒頭では、フィジカルAIの世界的な加速と日本の現状、そして日本の強み(精密技術、安全設計の思想、高齢化社会に対応するテストフィールドの提供など)が改めて確認されました。
■ RobiZyのフィジカルAIプロジェクト
RobiZy副理事長の伊藤デイビッド逞叙より、現在準備を進めているプロジェクトが紹介されました。
伝統技術の継承を目指す「フィジカルAIハッカソン」
「伝統技術をAIとロボットで次世代へ」をテーマに、エンジニア、ロボティクス研究者、AIスタートアップ、学生チームなどを対象に開催を検討している企画です。職人の動作や判断(目利き)をAIでデータ化して継承することで、自社独自のデータを蓄積し、他社が追いつけない競争優位につなげることを目指します。データの量と質、学習の量がAIの競争力を左右するため、早期の着手が重要だと共有されました。
店舗内でのフィジカルAI活用(外食チェーン)
厨房の省人化と品質の安定、教育負担の軽減、多店舗展開などを目的に、コンダクターAI、品質管理AI、調理ロボットが連携する仕組みを検討しています。人が例外対応や付加価値の高い業務に集中する「ヒューマン・イン・ザ・ループ」の考え方や、複数台での運用による業務継続性の確保がポイントとして紹介されました。
急傾斜地の柑橘栽培への活用(高知県)
急傾斜地での手作業への依存や、高齢化・労働力不足という課題に対して、4脚ロボットやヒューマノイドによる傾斜地対応、自律走行と遠隔操作の組み合わせ、ドローンによる状態確認や散布などの活用が検討されています。IT人材が遠隔で農業に参加できるようになれば、新たな担い手の参入にもつながるという期待が示されました。
■ 参加者からの事例紹介・意見交換
- 地方の産業支援機関の参加者からは、地域の製造業で工場の自動化・省力化への関心が高いことが紹介され、ワーキンググループへの案件の持ち込みや、補助金申請での協力が呼びかけられました。
- 農業分野のスタートアップの参加者からは、自動受粉ロボットの開発事例が紹介されました。果樹の高低差や、葉の裏に隠れた花の判定の難しさ、作業時期が農家間で重なるためロボットのシェアが難しいことなどの課題が共有されました。
- 施設園芸では、ロボットの24時間稼働が現実的であり、夜間にセンサーで色を判定する方が精度が高い場合もあるなど、ロボットならではの利点も話題になりました。
■ 総括
最後に佐藤理事長より、伝統技術、店舗、農業など幅広い領域でフィジカルAIの展開が進んでいることへの評価と、日本が本来強みを持つ分野として着実な展開に期待するとのコメントがありました。
紹介されたプロジェクトへの参加・連携のご希望や、自社の取り組みの紹介は、事務局まで随時お寄せください。次回の日程は、決まり次第ご案内します。


