生成AIとフィジカルAI WGを開催しました!(第3回・6月)

生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ

2026年6月22日(月)、Zoomにて「生成AIとフィジカルAI/ロボットワーキンググループ」(第3回)を開催しました。RobiZy理事長・東京大学名誉教授の佐藤知正氏を中心に、今回はRobiZyが描くフィジカルAIのビジョンを共有し、参加者による意見交換を行いました。

■ RobiZyが描くフィジカルAIのビジョン

生成AIの急速な進化を背景に、2024年ごろからフィジカルAIの流れが本格化し、世界各国で大規模な投資と競争が始まっています。その中で、日本は高い技術力を持ちながら、まだ傍観者的な立場にあるのではないか――という問題意識が共有されました。

一方で、日本には次のような強みがあることも確認されました。

  • 製造業で培われた精密技術と品質管理
  • 現場の改善活動を通じて精度を高めていく文化
  • 安全性・信頼性を重視する設計思想
  • 高齢化の先進国として、実証のフィールドを提供できること
  • 産学官の連携基盤と、ロボットに対する社会的な親しみやすさ

こうした強みを生かし、RobiZyはフィジカルAIの社会実装をリードして、農業・インフラ・医療福祉・産業・物流など幅広い分野での活用を進めていく、というミッションが改めて示されました。

■ フィジカルAI社会の構造

フィジカルAI社会を支える要素として、人材教育、研究開発、技術革新、制度整備、資本投資といった基盤の重要性が整理されました。技術の面では、データ基盤とクラウド、シミュレーション/デジタルツイン、センサー・ハードウェア、OS、ファンデーションモデル、エージェントAIが積み重なり、その上にフィジカルAIが成り立つという構造が示されました。

■ 生成AIの活用状況の共有

参加者からは、官公庁、製造業、中小企業、産業ロボットなど、それぞれの立場での生成AIの活用状況が共有されました。資料作成や調査業務での利用が広がっている一方で、組織や個人によって利用の度合いに差があることも話題になりました。介護・ヘルスケア分野での受付業務へのAI活用の実証(POC)についても、課題を含めた紹介がありました。

■ 今後の展開

RobiZyでは、2028年ごろから産学官連携のプラットフォームを構築して本格的な社会実装を始め、2030年代前半にかけてインフラ整備と各分野への広範な導入を進め、2035年にはフィジカルAI社会の実現を目指すというロードマップを示しています。今後は、具体的な実証プロジェクトの企画を進めていきます。次回のワーキンググループは7月に開催しました。

生成AIとフィジカルAIの未来に関心のある方は、ぜひ次回以降のワーキンググループにもご参加ください。