宇宙部会を開催しました!(6月16日)

RobiZy宇宙部会

2026年6月16日(火)、宇宙部会を開催しました(第25回)。今年度の活動方針や、宇宙探査イノベーションハブの進捗、宇宙技術戦略・宇宙戦略基金の読み解き方などについて、情報共有と意見交換が行われました。

■ 今年度の活動方針

宇宙部会長の伊巻氏(株式会社2moon)より、今年度も昨年度から継続して、次の方針で活動を進めることが共有されました。

  • 月面で千人が暮らす時代を見据えた、宇宙ロボットのプロジェクトの創出
  • 政府への働きかけと国際規格づくりを通じて、RobiZyが宇宙ロボット分野を主導すること
  • 将来的に、RobiZyの会員企業が収益を上げられる仕組みをつくること

こうした活動の成果として、政府の宇宙技術戦略に「月面用の人協調ロボット」に関する文言が加わったことも報告されました。地道な働きかけが、政府資料への反映という形で結実しています。

■ 宇宙探査イノベーションハブの進捗

月面物流モビリティのオープンプラットフォームに関するプロジェクトが採択され(3年間)、RobiZyもオープンプラットフォーム化の支援、ハードウェアやソフトウェアの標準化、コミュニティ形成などの領域で参画していることが紹介されました。標準化の調査は、まず地上のロボットに関する標準の調査から始め、月面で必要となる項目(インターフェース設計、安全ルール、状態共有など)を検討していきます。年内には、関係者による検討の場を設ける準備を進めています。

■ 宇宙技術戦略と宇宙戦略基金の読み解き方

宇宙技術戦略などの政府文書は、文末の表現に注目すると、今後の方向性が読み取りやすいという実践的なポイントが紹介されました。

  • 「開発することが重要」→すでに予算が付いている領域
  • 「検討が必要である」→次の期のテーマ候補
  • 「期待される」→さらに先のテーマ

宇宙戦略基金は現在も公募が続いており、次の期に向けたテーマの選定や予算の準備が進んでいます。提案を検討する企業は、戦略文書の記載に沿った提案設計が重要であることが改めて共有されました。

■ 宇宙戦略基金に採択された企業からの体験談

会員企業から、宇宙戦略基金に応募して採択されるまでの経験が共有されました。限られた期間での提案書づくり、審査での指摘への対応、二次審査でのプレゼンテーションなど、実務的なポイントに加え、採択後に開発範囲や契約の手続きを調整する必要があることなど、応募前には見えにくい点についての率直な紹介がありました。

■ 国際宇宙ステーションでの「宇宙兄弟」原画描画ミッション

国際宇宙ステーション(ISS)で、ロボットアームを使って「宇宙兄弟」の原画を描くミッションについて、進捗の共有がありました。地上で作成したデータをISSのコンピューターに転送し、ISS内の汎用ロボットアームで平面に描画する方式で、汎用のロボットアームで平面に正確に描くことの難しさや、既存の認可済み機器の性能上の制約など、技術的な課題が紹介されました。

■ 今後のイベント

今年度は、宇宙部会を9月8日、12月15日、2月9日にも開催する予定です(会場は日本橋のX-NIHONBASHI BASEを予定)。また、日本橋スペースウィークでの活動報告や、国際学会(ドイツ・ケルン、宇都宮)での発表も予定しています。

宇宙部会では、宇宙ロボット分野に関心のある企業・研究者の皆さまの参加をお待ちしています。