2月10日【満席】RobiZyユーザサロン会を開催しました!
RobiZyの会員企業にはロボットを利用する側のロボットユーザもたくさんいます。
今回はそういったロボットユーザにフォーカスしたイベント「RobiZyユーザサロン会」を開催しました。
たくさんの方にご参加いただき、会場は超満員でした。ユーザによるニーズ発表に多くの関心をいただきました。

病院、飲食のユーザからロボット利用の現状や課題について発表いただきました。
それぞれの事例に関して、ワークショップとして参加者同士少人数でグループになり、解決策やアイデアを議論していただきました。
またロボット利用もしているサービス提供側としてロボット導入のポイントの紹介、さらに生成AIなどを含む様々な業界からの事例紹介も行いました。
講演(1)は聖マリアンナ医科大学(病院)様から「医療における家族型ロボットLOVOTの活用事例と背景にある課題」の発表でした。
理想の病室として、いつでも自宅にいるようなそんな病室を作りたいと考え、家族型ロボットLOVOTを導入した事例紹介でした。
よく言われる病院が抱える人員不足や業務過多の問題に直接的に改善効果があるはわけではないロボットが、どのように役に立つのか疑心暗鬼でした。
導入後、患者や医療従事者へのアンケートでは、今後もLOVOTを使用したいという意見が大多数でした。
患者から、LOVOTがいると会話が広がる、心が安らぐ、笑顔になるなど、前向きな意見が多く出ました。
医療従事者からも、癒された、心の支えになった、患者さんとの会話のきっかけになったなどの意見が出ました。
聖マリアンナ医科大学ではこの他、搬送型ロボットなど、様々なロボットの導入実証なども進めています。
医療の課題は多くあります。是非ソリューション提供側の皆様と一緒に、課題を解決できるロボットなどの自動化機器の導入を検討していきたいと考えていますので、是非ご提案ください。
講演(2)は株式会社サザビーリーグ(物販・飲食)様から「飲食レストランにおける揚げ物工程の自動化について」の発表でした。
様々なブランド運営をされている同社ですが、今回は2020年から運営を手掛けており2024年12月末時点で14店舗を展開する人気店「Shake Shack」をご紹介いただきました。
今回は揚げ物工程での自動化の課題を発表していただきました。
飲食業界でも人手不足は喫緊の課題です。
揚げ物工程での理想的な工程は、注文で自動的に調理がスタートし、保管ボックスからの取り出し、揚げ工程のスタート、盛り付け、出荷台への移動の自動化と発表がありました。
味が変わらなければ自動化は積極的に検討していきたい。本国アメリカの承認を得れば日本やその他の国への展開も考えられると、前向きな姿勢です。
聴講者の方々にも積極的な提案を依頼されました。
次のプログラムはワークショップです。RobiZyのイベントではこのような参加者同士の交流ができる機会をとても大切にしています。
こういった交流からビジネスのチャンスが生まれることが多々ありますので、是非積極的にコミュニケーションをとってください。
今回も登壇者の発表内容をテーマにしてディスカッションをしていただき、出た意見やアイデアを発表していただきました。
・DXなどの自動化はどの業界も必須となりつつあるなか、投資ができる大企業とリソースが限られている中小企業などの差が開いてきてしまうような状況も想定できる。
行政などの公的な支援も必要になってくるのではないか。
・後から自動化するのは限界がある場合もある。パッケージを開発して導入していくのもいいのではないか。究極の理想形は自販機化。
その他にも様々な意見が出て、とても参考になりました。
その後の休憩時間も引き続きディスカッションをしたり、積極的に名刺交換をする方々も多く、RobiZyらしい盛り上がりがありました。
休憩をはさんで、TIS株式会社様の「効果的なサービスロボットの導入・運用に向けて」の発表です。
サービス提供側としてオフィスでのロボット利用も積極的に進められており、ロボット導入におけるポイントなどをご紹介いただきました。
続きまして、RobiZyの代表副理事長 伊藤 デイビッド 逞叙氏からの「各種事例・開発動向(農業・介護・医療・物流・ビルメン・フード・宇宙・生成AI・タフロボティクス等)」の発表です。
生成AIやビルメンでのロボット利用について海外を含めた事例の紹介がありました。
次のプログラム、一般財団法人電気安全環境研究所(JET)(第三者機関)様による「サービスロボットの安全規格と第三者認証について」については、時間の関係上次回の発表となりました。
お楽しみにしてください!